「J-SOX実施基準案は正式版でも大きくは変わらない」

みなそう思ってます。正式版まで待つ意味はありません。実施基準案は結構なボリュームがありますが、早いうちに目を通しておくべきです。

実施基準の公開草案（以下、実施基準案）の内容は、パブリック・コメントを反映させた正式版になっても、大きくは変わらないだろう」。ベリングポイントが11月24日に開催した「日本版SOX法 実施基準（公開草案）に関するプレスセミナー」で、同社の山本浩二ディレクターは、こうした見解を示した。（ITpro 2006/11/24）

八田部会長が語るセミナー

キーマン中のキーマン、八田部会長（金融庁 企業会計審議会 内部統制部会）が語るセミナーが、12/7(木)に開催されます。まだ事前登録受付中のようなので、都合の合う方は登録してみてはいかがでしょうか？

日本版SOX法対応実務セミナー（主催：新日鉄ソリューションズ株式会社）

それにしても、新日鉄ソリューションズのセミナーには、八田部会長の登場が多いですね。どんなコネクションがあるのでしょうか？

経済産業省も指針策定へ

ITでの対応については、金融庁の実施基準よりも詳細な指針が出てきそうです。

経済産業省は2008年度決算から上場企業に義務づけられる内部統制制度に対応する財務管理システムの設計・運用指針を策定する。データの改ざんなど不正会計を防ぐためのシステムの設計や運営体制を求めるのが柱。金融庁が内部統制制度の監査ガイドラインを最終決定するのを受け、来年初めにもシステムの指針を公表する予定。 （Biz-Plus 2006/11/11）

内部統制の取り組み状況

企業における内部統制の取り組み状況について、ここ数ヶ月どこからもレポートが出ていなかったのですが、ようやく出てきました。夏時点での取り組み状況です。

あずさ監査法人は、平成18年8月、「日本版SOX対応における取り組み状況調査に関するアンケート」を、東京証券取引所一部・二部市場に上場する会社を対象に行い、合計513社からご回答いただきました。本資料は当該アンケートの結果を取りまとめたものです。（あずさ監査法人 2006/10/26）

実施基準草案が正式公開

昨年来、にわかにかまびすしい日本版SOX法（J-SOX）。日本中の経営者及び財務・監査部門の担当者が、今か今かと待っていた「実施基準」（企業が内部統制を構築・評価するための実務的な指針）の公開草案が、ようやく公開されました。

金融庁は11月21日、「財務報告にかかる内部統制の評価および監査に関する実施基準（公開草案）」を公表した。昨日（11月20日）開催された、金融庁企業会計審議会内部統制部会の第15回部会の審議を経て、正式公開されたもの（関連記事1）。金融庁は12月20日までパブリック・コメントを受け付け、それを反映させた上で正式な実施基準を公開する予定である。（ITpro 2006/11/21）

「実施基準」待ちだった企業が一斉に動き出すことが予想されます。