日本版SOX法が財務管理IT化の追い風に
日本版SOX法遵守のために財務報告プロセスをIT化するには、内部統制に対応した財務管理のアプリケーションが必要となるため、中堅・中小企業を顧客とするベンダーにも、その「追い風」は確実に影響を与え始めている、という内容です。
ノーク・リサーチによる、国内中堅・中小企業約3,000社を対象とした、ITアプリケーションパッケージの導入状況に関する実態調査によると、「勘定奉行」がシェア・満足度ともに一歩抜きん出ているとのこと。「日本版SOX法は勘定奉行にお任せあれ」という宣伝コピーも効いているのでしょうか?
■パッケージの製品別シェア
1.勘定奉行 2.弥生会計 3.PCA会計 4.財務大将 5.SMILEα財務会計
6.JDLIBEX財務 7.会計王 8.FX-4 9.大蔵大臣 10.その他
今回は財務管理のアプリケーションを取り上げる。財務管理は基幹系業務の中で最も「使えるパッケージ化」が進んでおり、利用率も非常に高い(74.5%)。しかも,相次ぐ企業会計の不祥事を受けて、日本でも日本版SOX法の施行が目前に迫っている。そうなれば今後、財務管理のIT化は、「すべき」ものから「しなくてはならない」ものとなる。(「中堅・中小企業の業務アプリ利用実態(5) 日本版SOX法が財務管理IT化の追い風に」ITpro Enterprise 2007/1/23)