2007-02-02

内部統制と監査役監査の役割

みすず監査法人の「特集 ビジネスに役立つ企業経営ポイント解説」の記事より。「内部統制と監査役監査の役割」の前編として「監査役の期待と責任」についてQ&A形式で解説しています。

実際に監査役の方々とお話をすると、J-SOX法の適用に向けてまだ戸惑いを感じられている方が多いというのを実感します。「Q5.監査役の責任についてはどう考えられているのですか。」に対する答えとして「これだけ企業不祥事が続くと、株主は『うちは大丈夫だろうか』と考えますが、その際まず気になるのは取締役への信頼です。10人の取締役のうち9人は大丈夫だとしても、中に1人危ない人がいるかもしれない。『そのあたり本当に大丈夫ですか』と株主に聞かれたら、どう答えたらいいのだろうというのが、現在監査役が抱えている大きな悩みの1つです。」という言葉が印象的です。

以下、今回のQ&Aの11のQです。

Q1.内部統制が法制化されたことで、監査役の役割はどう変わるのでしょうか。
Q2.監査役の役割を改めて考え直してみる必要があるということですね。
Q3.監査役には、これまでもそれなりの権限が与えられていましたね。
Q4.とは言っても、どれだけ努力すればいいのか、監査役としても難しい問題ですね。
Q5.監査役の責任についてはどう考えられているのですか。
Q6.監査の具体的なポイントはどんなところですか。
Q7.これからの監査役は、業務のことをかなり知っていなければならないし、
  リスク管理などについてもかなり分かっていなければ務まりませんね。
Q8.その点は、これまでの監査役とどう違いますか。
Q9.監査の方法で監査役が特に考えなければならないのはどんなことですか。
Q10.監査基準とはどういう内容のものですか。
Q11.経営判断の原則とはどういうことですか。

内部統制が法制化されたことで監査役の役割がどう変わるのか。大きくなった期待と責任に多くの監査役が戸惑っており、内部統制をきちんと実現するために、改めて考え直さなければならないことが多くあります。そこで内部統制と監査役監査の新しい在り方について、みすず監査法人 経営監査室長 廣瀬嘉彦氏に解説してもらいました。(「内部統制と監査役監査の役割 前編『監査役の期待と責任』」みすず監査法人 2007/1/29