存在しない法律「J-SOX法」とITベンダーの大騒ぎ
ITベンダーに限らず、会計事務所、コンサルファーム、マスコミも確かに騒ぎすぎの感はあります。11/20に実施基準案が公開されたことから、年度末にかけて第二次大騒ぎが起こりそうな気配です。経営者、財務・監査担当の皆様は、巷に溢れる情報に踊らされることなく、「本質的に」必要となる仕組み、システムを構築するよう心掛けてください。
きちんとした弁護士資格や会計士資格を持っている人たちが、ITベンダーが主催するセミナーでありもしない法律について議論を繰り広げている。素人がやるならまだしも専門家として恥ずかしくないのだろうか。実際には金融商品取引法と会社法にかかわるコンプライアンス対応の話だ。セミナーで議論している人たちの間では、「J-SOX法」対応と呼ばれている。J-SOX法などと言う勝手な法律を作ってもらっては困る。これについては以前に業界誌の紙面で指摘したが、一向に見直す気配がないようだ。(IT+PLUS 2006/11/21)