2006-11-30

五味金融庁長官が内部統制について語る

11/27(月)に、五味金融庁長官が実施基準案の公開を受け記者会見で語り、数値基準を盛り込んだことについて触れています。実施基準案を通読したところ、基準案の中で示されている具体的な数値基準は下記3つです。

・「重要な欠陥」判定の際の金額的重要性判断における連結税引前利益「5%」
・「重要な事業拠点」選定の際の売上高上位「2/3」
・日常反復取引の運用状況評価におけるサンプル数「25」

数値基準を盛り込むなどの工夫がかえって制度導入の目的を形骸化させないかという懸念があるとのお話がございましたが、この公開草案におきましては、先行して類似の制度が導入されました米国の状況も検証いたしました上で、コスト負担が過大とならずに、且つ制度の実効性は確保されるようにということに留意をしたものでございます。(五味金融庁長官記者会見の概要 2006/11/27


ガイドラインとしての実施基準にどの程度数値基準を盛り込むかは議論の分かれるところでありますが、盛り込むのであればもう少し多くの種類の基準(持分法適用会社はどこまで含めるべきか等)を示すべきだと考えます。