2007-02-05

金融庁 法令順守進まずいらだち 各社の対応に差

FujiSankei Business i. の記事より。

証券会社、監査法人、保険会社とコンプライアンス違反が相次いでいますが、各社に対する金融庁の評価に差が出ている、というのが興味深いところです。不正が組織ぐるみで進められたとする報告書を公表した日興コーディアルグループ、当時の日興の監査法人である中央青山監査法人(現みすず監査法人)、保険金支払い漏れの事実を公表した生命保険各社。「前経営陣の責任を厳しく追及した日興に対しては、現経営陣の対応を歓迎。みすずについては中立。生保各社に対しては失望感を隠せない。」とのこと。

証券会社、監査法人、保険会社と相次ぐコンプライアンス(法令順守)違反が生じ、監督官庁である金融庁が対応に頭を悩ませている。

同様の事例が2度、3度と繰り返されているケースもあり、同庁が金融機関に求める自律的な経営改革が進んでいないことを示しているからだ。ただ、顧客や市場からの信頼を失う行為により経営基盤が揺らぎかねないと自ら経営改革に取り組むところもあり、自律再生を図る経営姿勢が今後の行政処分に大きな影響を与えることになる。

「金融庁 法令順守進まずいらだち 各社の対応に差」FujiSankei Business i. 2007/2/5