米国“SOX法事情”最前線 ~米国企業はSOX法にどう対応し、どんな教訓を得たのか
CIO Online の記事より。
内部統制の整備・運用に取り組む米国企業の実情と、彼らがこれまでの経験から得たSOX法対策のポイントなどが、主にコスト削減の観点から紹介されています。中でも、キー・コントロールを適切に管理することの重要性についての以下の記述が印象的です。
「キー・コントロールは維持と文書化にかなりのコストがかかるため、コントロールを毎年レビューして、まだ“キー(主要)”と言えるかどうか判断することも重要である。SOX法の報告書に、必須(キー)ではないコントロールをいくら盛り込んでも、コストと作業量が増えるばかりなのだ。だが、社外監査法人が企業にそのコントロールは不要だということを教えてくれることはまずない。」
適用3年目を迎えた米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act:通称SOX法)だが、コンプライアンスのためのコストや人的負担の大きさに、対象となる企業からは不満の声が噴出しているという。そのためここに来て、当局側もついに規制を緩めるという方針を打ち出した。こうした米国の“SOX法事情”は、“日本版SOX法”の適用を間近に控えた日本企業のCIOにとっても、決して対岸の火事ではないはずだ。そこで、本稿では、日々SOX法と対峙している米国企業の実情と、彼らがこれまでの経験から得たSOX法対策のポイントなどを、3つの視点から紹介することにしたい。これにより、SOX法対策のみならず日本版SOX法対策のヒントをもつかんでいただければ幸いである。
(「米国“SOX法事情”最前線 ~米国企業はSOX法にどう対応し、どんな教訓を得たのか」CIO Online)