2006-12-13

実施基準案~丸山満彦が指摘する3つの問題点

監査法人トーマツの丸山満彦氏が、実施基準案について問題を提起しています。
3つの問題点とは…

(1)広がる評価範囲、「関連会社」とは?
(2)業務プロセスの評価範囲~連結ベースの売上高等の「一定の割合」
(3)ダイレクト・レポーティング不採用は本当に負担を軽くするのか?

(2)については、「評価範囲の外で内部統制の不備が見つかった場合、さらにそれが『金額的な重要性の判断』の箇所で例示されている連結税引前利益の5%を超えてしまった場合にどうするのか?」という点を問題視しており、「内部統制で「×」となる会社は多い!?」におけるトーマツ企業リスク研究所所長・久保惠一氏の主張と通ずるところがあります。

11月下旬に草案公表を控えた金融庁企業会計審議会内部統制部会による「実施基準案」。正式な確定は来年の初頭になる見込みだが、現在公開されている実施基準案について、「いくつかの課題がある」と公認会計士の丸山氏は指摘する。(「実施基準案~丸山満彦が指摘する3つの問題点」IT Compliance Web 2006/12/12

なお、今回の記事はJ-SOX法110番(長谷友春公認会計士)を情報源とさせていただきました。