監査法人の限界と日本版SOX法への期待
IT+PLUSのコラム「宋文洲の単刀直入」より。昨年、宋文洲氏にお会いする機会があったのですが、コラム同様に歯に衣着せぬ物言いをされる反面、人に対する優しさも併せ持たれており、バランス感覚の優れたひじょうに魅力的な方だと感じました。
今回のコラムでは、「監査法人と企業との間に『業者』と『顧客』の関係がある以上、監査法人に警察と裁判所の役割を求めるには無理があります」と監査法人の限界を指摘した上で、「監査に携わる方々と経営者の方々に正しい心の姿勢を求めると同時に、企業と監査法人が一緒になっても操作できない別の仕組みの整備を急ぐべきです」と、J-SOX法に対する期待が述べられています。
監査法人は営利法人でしょうか、それとも公益法人でしょうか。言うまでもなく、監査法人は営利法人だと思います。監査法人は監査対象の企業に雇われて仕事をしているのです。著名な監査法人ならまだいいですが、知名度と実績の少ない監査法人は必死で企業に営業をかけているのが実情です。
(「監査法人の限界と日本版SOX法への期待」IT+PLUS 宋文洲の単刀直入 2007/3/5)