2007-04-24

住友生命が「SAS70タイプII」を取得 国内業界で初

FujiSankei Business i. の記事より。

先日、「SAS70 生保の内部統制を証明」の記事で、日本生命保険や第一生命保険がタイプIを取得している旨をご紹介しましたが、住友生命ではより厳しい認証であるタイプIIを取得したとのことです。

今回の動きは、米国市場に上場している日本企業や米国企業の日本法人の企業年金を受託する際に、米SOX法に対応することが求められることから生じたものであり、他の日本企業にそのまま当てはまるものではありません。

しかしながら、金融庁の実施基準でも委託業務に関しては、「委託会社の評価結果の利用」を求めていることから、受託側の企業としては、SAS70、あるいは"日本版SAS70"とも言える日本公認会計士協会の監査基準委員会報告第18号への対応を検討すべきかと思います。

住友生命保険は23日、企業年金の運用業務などで内部統制が十分に行われていることを証明する認証「SAS70タイプII」を先月30日付で取得したと発表した。SAS70のタイプIIの取得は国内生保初。

「住友生命が『SAS70タイプII』を取得 国内業界で初」FujiSankei Business i. 2007/4/24


関連記事
SAS70 生保の内部統制を証明(2007/4/17)
実施基準の重要ポイント ~委託業務の評価(2007/3/9)
委託業務の統制が意外な負担(2007/2/27)
委託業務の評価とSAS70(2007/12/14)