2007-07-16

あぁSOX法!立法者の意思を無視して暴走する規制当局

@IT のコラム「SOX法コンサルタントの憂い」より。米国SOX法の最新動向について解説されています。

米国では米国SOX法への対応に大きなコストが掛かったにもかかわらず、実施1年目、次年度とも厳しい評価だったのであるが、これは、PCAOB(公開会社会計監視委員会)が「AS2(Audit Standard No.2)」と呼ばれる厳しい監査基準を作ったことが原因であると言う。

「AS2は厳し過ぎる」と各方面から非難されたPCAOBは、2007年5月24日にAS2に替わる新監査基準「AS5」を採択したが、この基準が直接企業ではなく監査人を縛るものであるため、依然厳しい内容となっている、とのこと。

詳細は下記リンク先(@IT)でご確認ください。

米国では米国SOX法への対応に、1社当たり平均で5億円とも10億円ともいわれる費用が掛かったそうです。
その要因は、監査費用がこれまでの2倍になったことと、それだけの監査に耐え得る内部統制の文書化と評価のために、システム作りなど費用を費やしたからです。それだけ投資したにもかかわらず、実施1年目(2004年)には16%、そして次年度でも7%の企業が「その内部統制は有効ではない」と評価されるなど、厳しい結果となりました。
これはなぜでしょうか? それは、SOX法そのものが原因ではなさそうです。

「あぁSOX法!立法者の意思を無視して暴走する規制当局」@IT 2007/7/10


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